そこで本記事では、防災グッズで本当に必要なものや防災セットの選び方、防災セットの人気ランキングなどをご紹介します。また、女性・子ども・高齢者といった、性別や年齢別に必要なものリストも徹底解説。ぜひ災害時の備えや備蓄準備の参考にしてください。
防災グッズのおすすめは?本当に必要なものランキング
まずは、防災グッズで絶対に必要な最強アイテムをランキング形式でご紹介します。防災セットを購入後、災害時に必要不可欠なアイテムを、必要に応じて追加しておくと安心です。
- 食料・飲料水
- モバイルバッテリー・乾電池式充電器
- LEDライト・ランタン
- 簡易トイレ
- マスク・消毒液・除菌ティッシュ
飲料水と食料は言うまでもありません。特に飲料水は命をつなぐことはもちろん、体を拭いたり調理をしたりととにかくあればあるほど助かります。食料がなくても1週間は生き延びられますが、飲料水は数日飲まないと命にかかわります。
続いてモバイルバッテリーです。現在スマホは情報収集や連絡手段として絶対に欠かすことができないもので、緊急時にはライトにもなる一台数役の万能アイテム。できるだけ長く使えるように、常に充電用のモバイルバッテリーや乾電池式充電器を常備しておきましょう。
実際に災害を経験された方の声でも、「モバイルバッテリーは絶対用意すべき」「途中で携帯の充電が切れて困った」などが寄せられています。
LEDランタンやLEDライトは夜間安心して過ごすため、また夜間に行動せざるを得ない時も安全に行動できます。
簡易トイレもあるとないのとではストレスの度合いが違います。特に女性がいる場合は多めに用意しておきましょう。除菌ティッシュやマスクはコロナ禍ということもありますし、感染症対策や衛生対策にも必須です。
ちなみに、防災グッズではないですが、現金・保険証・印鑑なども準備しておくと安心です。
【女性・子ども・高齢者など年齢や性別別】防災グッズで本当に必要なものランキング
では次に、年齢や性別ごとの本当に必要なものランキングを見ていきましょう。
- 生理用品・衛生用品
- ラップタオル・ケープ(周りの目を気にせず着替えられる)
- ウェットティッシュ・トイレットペーパー
女性向けグッズで絶対必要なグッズNo1は生理用品・衛生用品です。特に、生理用品はほかの防災グッズで代用できないので、必要不可欠。
また、避難所に更衣室が設けられていなかったり、混雑していて並ぶ気力にならなかったりすることもあります。周りの目を気にせず着替えられるよう、ラップタオルやケープを準備しておくと安心です。
- 紙おむつ
- おやつ
- おもちゃ
災害時は、いつもと違う場所や環境になります。子どもを少しでも安心させるよう、日ごろから使っているおもちゃを用意しておくことがおすすめです。実際に「食べ物やおむつは準備できていたけどおもちゃは盲点だった。」という声も多く見られます。
- 老眼鏡
- 常備薬
- 入れ歯・入れ歯の洗浄液
高齢者向けの防災グッズの優先度は、実際人によりけりです。大事なのは必要最低限のものだけを準備して荷物を軽くすること。あれも、これもと準備をして荷物が重たくなると移動や避難が困難になってしまいます。
ほかにも、耳の聞こえが悪い方は補聴器、足が悪い方は杖、トイレが近い方は大人用おむつの準備をしておきましょう。
防災セットの選び方のコツ
防災セットはメーカーによって入っているものが異なるため、選ぶときのコツ、選び方を解説します。
避難を想定している人数
先ほど3日間分の備蓄の話をしましたが、現在販売されている防災セットはこの3日間を目安にしたものが多いです。
例えば「3日間用」と書かれた防災セットを購入すれば、基本的に3日間過ごせるセットが手に入ります。
そのため、基本的な考え方としては「人数×防災セット」という選び方をすれば大丈夫です。人数に応じたセットが売られていますので、家族構成に合わせたセットを購入してください。
ただし、「3日間用防災セット」と書いてあっても食料が足りないとか、水が足りないといったセットもあります。
さらに男性と女性、子供と年配の方では必要な水や食料の量、必要な防災グッズが異なりますので、セットを買ったから安心、ではなく必ずチェックして必要なものを追加してください。
価格が安いと必要最低限、もしくはそれ以下しか入っていないとか、高いと不要な物まで入っているといったこともあるので、価格と中身のバランスが重要です。
また、防災セットの中には食料が入っていないセットや、食料しか入っていないセット、3日間分ではないセットもありますので注意が必要です。
「完璧な防災セットを探す」よりも「一通り入ったセットを買って必要なものを買い足す」のがおすすめです。
必要な防災アイテムが入っているかどうか(グッズの充実度)
防災セットは中身が重要です。
各防災セットの中身はメーカーによって違い、食料と水が豊富な物や、逆に水や食料が全く入っていない物、便利グッズをこれでもかと詰め込んだものなど様々です。
もちろん中身が豊富であればあるほど便利ですが、豊富すぎるとバッグが大きく重くなって携行性が悪くなり、持ち運びに苦労します。
特にお子さんや年配の方がいる場合、災害で足元や道路状況が悪い中、キャンプに行くような重くて大きな防災リュックを背負って避難するというのは現実的ではありません。
バランスが難しいのですが、防災セットの中身は「足りなくならない程度、欲張らない程度」に調整しましょう。
もしくは「最低限持ち運ぶ用」と「余裕があれば持ち出す用」といったように、多めに買って複数に分けて保管しておくと、どんな状況でも対応できます。
防災セットの必要な中身については後ほど詳しく解説します
食料や水の保存期間・量
防災用の保存食や保存水は、いつ来るかわからない災害に備えたものですので、基本的に3年や5年といった長期間保存できるようになっています。
ただしメーカーや保存食の種類によっては消費期限(賞味期限)が短いもの、近いものなどがありますので、購入する前、買った後には保存期間や賞味期限を必ずチェックしましょう。
基本的には消費期限が近いものは送られてこないはずですが、不安な場合は販売元に直接問い合わせて消費期限を聞いてみるのも一つの方法です。
また、量についても不足がないかどうかのチェックが必要です。
「3日分」と書いてあっても、人によっては量が足りなかったり、十分な量があっても例えば味気ない乾パンが3日分では避難生活が辛くなってしまうでしょう。
飲料水や食料はあればあるだけ安心です。
命に直結する物ですので、必ず賞味期限と量のチェックを確認してから購入し、必要なものは買い足すようにしてください。
また、防災セットを購入したら年に1回は、保存食や保存水の賞味期限や消費期限、保管期限をチェックし、期限が短いものについては自家消費してください。
消費した食料や飲料水は新しく買いなおして防災リュックに入れておくことで、消費期限を切らすことなく常に災害に備えることができます。
これを「ローリングストック」と言います。